セルフライゲーションブラケットとは、従来のマルチブラケットシステムと形状は似ていますが、痛みの少ない矯正治療・迅速な歯牙移動が出来るように工夫された装置の総称です。
強い力でワイヤーを固定する方法とは異なり、ワイヤーとの摩擦(フリクション)を低減する特殊な機構のブラケットを使用し、ワイヤーがブラケットのスロット(レールの部分)内を自由に動き、無理のない力で歯並びを矯正する治療法です。
このタイプの代表的な装置としてセルフライゲーションブラケット(クリッピー)システムがあります。当医院では現在審美性に優れているクリッピーを基本的に採用しております。
一般的にインプラントとは歯が抜けたところに人工歯根(チタン製)を埋め込み、その人工歯根の上に人工の歯を付けてかみ合わせの機能を回復するものです。
歯科矯正用アンカースクリューとは歯を動かすための固定源として使用するもので、歯槽骨(歯ぐきの部分の骨)に小さなスクリューを埋め込み、そのスクリューから歯を引っ張ったり、押したりして目的の歯を動かします。
メリットはこれまでの方法では出来なかった歯の移動や、治療期間の短縮に役立ちます。また、昼間の装着が困難だった付加的装置(ヘッドギア等)が必要なくなったり、非抜歯による矯正治療の可能性が高くなったりします。
このアンカースクリューは矯正治療が終了すると撤去しますが、埋入していた部分に痕が残ったりすることはありません。
透明なマウスピース状の目立たない装置です。国内ではいくつか同様のタイプがございますが、『invisalign®』もその一つです。
invisalignはカスタムメードされアライナー(マウスピース状の装置)を用いることにより、ブラケットやワイヤーをしないため、装着していることがほとんどわかりません。食事中や歯ブラシなどの清掃時に取り外しが可能なため、治療中の歯周組織が健全に保たれやすいです。
使用方法は2週間に一度、歯が動くことを想定して作製されたアライナーを交換するだけです。従ってご自宅で治療を進められるので、1.5ヶ月から2ヶ月ごとの診察となり、通院回数が少なくてすみます。
ただし、強い叢生など症例によっては、適応できない場合がございますので、ご来院時にご確認ください。
インビザラインはアライン・テクノロジー社(米国)が開発、製造しています。
インビザラインの日本への導入は、昭和大学歯科矯正学教室 槇宏太郎教授が中心となり進められました。国内での症例数・治療研究報告も群を抜いており、当院院長も大学病院在籍時に多くの症例を担当させて頂きました。
歯列咬合誘導装置(ムーシールド)は主に乳歯列期の反対咬合に使用される矯正装置です。
骨格的な要素が軽微な反対咬合の初期治療に適しております。本装置の特徴は矯正力をゴムや針金のような一般的な矯正装置に使用されるものから得るのではなく、患者様の唇や舌の筋肉の力を利用して矯正治療を行ないます。このような装置を総称して「機能的矯正装置」といいます。
この装置は主に夜間の就寝時を中心に使用します。はじめの頃は寝ている時に外れてしまうことがありますが、慣れてくると朝まで口腔内で効果を発揮します。