矯正治療中に装着する矯正器具や保定器具(リテーナー)についてしまった汚れは、どのようにして落とせばいいのでしょうか?
今回は、矯正器具を清潔に保つための専用洗浄剤、リテーナーシャイン(顆粒)とリテーナーブライト(タブレット)の使い方をお伝えします。
リテーナー洗浄剤の効果
矯正器具や保定器具は、適切な方法・頻度で洗浄しなければ、歯垢が付着してしまいます。
汚れをそのまま放置して装着すると、虫歯や歯周病の原因にもなりかねません。
歯がきれいであっても、器具が清潔でなければ、適切なオーラルケアとは言えません。
器具を清潔に保つためには、リテーナーシャインやリテーナーブライトといった、専用の洗浄剤を使いましょう。
なお、当アリビオ矯正歯科クリニックでは「リテーナーシャイン」を導入し、販売もしております。
リテーナーシャインとリテーナーブライトの成分は?
リテーナーシャインの主な成分
ペルオキシ硫酸水素カリウム混合物、過ホウ酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、タンパク質分解酵素、ブルーグロブールなど。
リテーナーブライトの主な成分
重炭酸ナトリウム、クエン酸、炭酸ナトリウム、ペルオキソニ硫酸カリウム化合物、固形コーンシロップ、過炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム(シリカ含)、ソルビトール、テトラアセチルエチレンジアミン、ポリエチレングリコール180、ラウリルスルホコハク酸ナトリウム、フレーバー、ポリエチレングリコール8、ステアリン酸マグネシウム、青色1号アルミニウムレーキ、青色2号など。
入歯洗浄剤とは成分が若干違うので、矯正器具の洗浄にはリテーナー専用の洗浄剤を使用しましょう。
リテーナー洗浄剤の使用頻度
歯垢や着色は水洗いだけでは落ちません。リテーナー洗浄をする頻度は、できれば毎日が望ましいでしょう。
毎日が無理なら、少なくとも二日に一度は必ず洗浄しましょう。
リテーナーシャインの使い方
- コップやリテーナーシャイン専用のボトルキャップなど、充分に深さがある容器に、器具が完全に浸る程度(約180ml)の水か、ぬるま湯(20〜40℃)を入れる
- 付属のスプーンでリテーナーシャインを一杯すくい、容器に入れる
- 器具を入れて30分放置した後、水の色が青から脱色されて透明になったのを確認する
- 器具を容器から取り出し、流水で充分に洗い流す
矯正器具やリテーナーは熱に弱いので、熱湯は厳禁です。最後は洗浄剤が器具に残らないよう、流水で充分に洗い流しましょう。
なお、リテーナーブライトについては、「ぬるま湯を使用」「タブレットタイプなのでスプーンはない」「15分ほどで洗浄終了」という3点以外はリテーナーシャインと同様です。
販売店と値段について
リテーナー洗浄剤は、矯正歯科の受付や、薬局・ドラッグストア、アマゾンなどのECサイト、東急ハンズ等でご購入が可能です。
値段は、
- リテーナーシャイン150g(約60回分):本体価格820〜1,200円程度
- リテーナーブライト36錠:本体価格811〜1,300円程度
となっています(2018年8月現在)。
また、当医院では「リテーナーシャイン」を導入・販売しておりますので、通院時にお買い求めいただけます。
せっかく手に入れたきれいな歯並びも、しっかりとした器具のケアをしなければ、無駄になってしまいます。
リテーナー洗浄剤をつかって、器具を清潔に保ち、歯周病や虫歯を未然に防ぎましょう。