歯並びが悪いと、英語でスムーズにコミュニケーションを取れない可能性があります。
悪い歯並びが舌の動きを邪魔してしまい、発音に影響を及ぼすからです。

「英会話スクールに通って発音の練習をたくさんしているのに、全然上達しない」という人は、「歯並び」が原因かもしれません。
今回は、歯並びと「英語の発音の関係」についてお伝えします。

日本人が最も苦手な「RとL」「SとTH」の発音

歯並びと英語の発音の関係

日本人が英語学習をしているとよく悩まされるのが「R」と「L」の発音と聞き取り。
「ライト」と聞こえる単語でも、英語では「Right(右)」と「Light(軽い)」の2つの言葉が存在します。
これと同様に、「シック」には、「sick(病気)」と「thick(厚い)」の2つの単語があり、意味は全然違うものです。

日本語には上記のような複雑な発音方法があまり存在しないので、英語を上手く発音しようとすると舌がもつれる、という人も多いのではないでしょうか。

歯並びが悪いとなぜ上手に発音できない?

歯並びと英語の発音の関係

英語の発音で重要なのは、滑らかな舌の動きで、歯並びが悪いと舌の動きが制限されてしまい、上手に発音できないことがあります。

例えば先ほども触れた「R」と「L」です。
「R」は、舌を口の中のどこにもつけずにラ行の音を発します。
一方で「L」は、上の前歯の付け根に舌をしっかり当ててラ行の音を発します。
このように、歯を基準にして舌を動かすので、多くの人に英語を聞き取ってもらうには、良い歯並びと正しい発音が重要になってきます。

「s」と「th」の発音でも同様です。
「s」は日本語の「さしすせそ」に近い発音ですが、「th」の発音は、上下の前歯に舌を挟み込み、スーッと息を通します。
この場合も、上下の歯がきれいに噛み合っていないと空気が抜け過ぎてしまい、正確に発音するのが難しくなります。

歯列矯正をして英語の発音力をアップしよう!

不正咬合などの歯並びや噛み合わせが原因で、英語の発音が難しいと感じている方は、矯正歯科医院にご相談ください。

また、まれに矯正治療後に発音しにくくなるといった症状でお悩みの方もいらっしゃいますが、矯正前の舌の動きがクセとして残っていることが考えられます。そういった場合は、普段よりも舌の動きを意識して発音し、トレーニングなどを行うことで改善が図れるはずです。

いずれの場合も、まずは矯正歯科医院へご相談することをおすすめいたします。