お子さんが試験に全力投球できるよう、できる限りサポートしてあげたいと願うのが親心というもの。受験を控えたお子さんの親御さんから「歯科矯正を受けていても大丈夫ですか?」とご質問をいただきます。そこで今回は、受験生の歯科矯正についてご紹介します。

歯科矯正と受験は両立可能です

結論から言うと、受験生でも歯科矯正は受けられます。歯科矯正が試験の成績を左右することはまずありませんので過度の心配は不要ですが、気をつけたいポイントは以下の2つです。

痛みや違和感があると、集中の妨げになることがある

歯科矯正をスタートしたばかりの頃や装置の調整直後には、違和感を覚えたり、痛みを感じたりすることがあります。これらは一時的なものですが、心身ともに緊張していると必要以上に気になってしまうこともあるので、注意が必要です。

受験シーズン中には、通院時間が確保しにくい可能性がある

歯科矯正を開始すると、装置を調整するため定期的な通院が必要です。受験を控えたお子さんの場合、この通院時間を確保するのが難しくなることがあります。

受験生は入試本番の数ヶ月前から、模擬試験や面談、補習授業など大忙しです。複数の学校を受験するお子さんなら、試験が数日続くことも珍しくないでしょう。受験シーズンの通院をどうするか、あらかじめ計画を立てておく必要があります。

では、それぞれどのように対策すればいいのかを見ていきましょう。
合格祈願

対策1:受験生の歯科矯正は時間の余裕をもってスタートしよう

お口の中の環境が変わることでお子さんの集中を妨げてしまわないよう、受験の半年以上前から治療を開始し、装置に慣れておくことをおすすめします。また、試験日の直前に装置の調整をするのも避けたほうが無難です。

装置の違和感が気になる場合は、歯に加える力を弱くしてもらうこともできるので、かかりつけの矯正歯科にご相談ください。

対策2:通院頻度や回数はコントロールできる

受験のために通院が難しくなると予測されるなら、あらかじめその旨を医師に伝えておけば、治療を一時的にお休みできることがあります。ただし、通院間隔が何ヶ月も空いてしまうと治療経過に影響を与えるおそれがあるので、お休みする期間については医師の指示に従いましょう。

受験をお考えのお子さんは、早めの相談でベストな治療プランを

桜と学校

歯科矯正中でも受験は可能ですが、不安でしたら、受験の前に治療を終わらせておく、または受験が終わってから開始するという選択肢もあります。歯科矯正にともなう負担や治療中の生活についてよく理解したうえで、開始時期を決めると良いでしょう。

お子さんの歯並びを整えてあげたい、とお考えでしたら、ベストな時期に歯科矯正をスタートするためにも、早めのご相談をおすすめします。受験のご予定があれば、その際にぜひお伝えください。