歯並びが気になっているけれど、放置してしまっている方はいませんか?
歯並びが悪いと、口内環境の悪化だけでなく、体の健康や日常生活など、さまざまな部分に悪い影響が出てくるので、早めの矯正治療をおすすめします。
そこで今回は、治療しておきたい5つの歯並びの特徴と、それらの歯並びによって引き起こされやすい問題について、お伝えします。
治療しておきたい歯並びの種類その1:出っ歯
歯が前に飛び出ている「出っ歯」。
突出している前歯のせいで口が閉じにくく口呼吸になりがちですが、口呼吸は身体にさまざまな悪影響を及ぼします。
例えば、口呼吸で口内が乾燥すると、口内環境を正常に保つ「唾液」の働きが鈍くなり、虫歯や口臭に悩まされることがあります。
また「口で呼吸をする」ということは、空気中にある細菌やウイルスを、鼻毛などのフィルターを通さずにそのまま体内に取り込んでしまうことを意味します。
そのため、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなってしまうのです。
「出っ歯」になるおもな原因として、長期に渡るおしゃぶりの使用や、舌で前歯の裏側を押し出すようなクセなどが挙げられます。
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治療しておきたい歯並びの種類その2:開咬
奥歯を噛んだときに、上下の前歯が重ならず大きなすき間ができる「開咬」。
麺を前歯できれいに噛み切れなかったり、息が前歯のすき間から漏れてしまうことでうまく発音できなかったり、といった問題が起こります。
出っ歯と同じく、おしゃぶりの長期使用や、前歯を舌で押し出すようなクセによって、開咬につながりやすくなります。
治療しておきたい歯並びの種類その3:叢生
歯が一列に並んでおらず、でこぼこに生えている「叢生(そうせい)」。「乱ぐい歯」とも呼ばれる歯並びです。
歯が重なり合っているため、歯磨きをしても完全に汚れを取り除くのが難しく、虫歯や口臭、歯周病につながりやすいものです。
叢生の原因の1つに、乳歯から永久歯への生え変わりがうまくいかないことが挙げられます。
乳歯が本来よりも早い時期に抜けてしまうと、永久歯が生えるまでに長い時間がかかるので、その間、空いたスペースに他の歯が移動してしまうことがあります。
その場合、次に生えてくる永久歯のための場所がなくなってしまうのです。
行き場をなくした永久歯は、正常な歯列からずれた位置に顔を出すため、歯並びがでこぼこになってしまう、というわけです。
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治療しておきたい歯並びの種類その4:すきっ歯
歯と歯の間に、大きなすき間ができてしまう「すきっ歯」。
すきっ歯は、食べ物が歯の間に挟まりやすく、口臭や虫歯の原因にもなります。
歯の本数が生まれつき少なかったり、あごの大きさに対して歯が小さかったりすると、すきっ歯になることがあります。
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治療しておきたい歯並びの種類その5:受け口
下のあごが上のあごよりも前に出ていて、前歯の重なりが上下逆になってしまう「受け口」。
「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼ばれるこの歯並びは、食べ物が噛みにくく、サ行がきれいに発音できないことがあります。
「受け口」の原因としては、あごを前に突き出すクセや、下あごが上あごがよりも大きい骨格の遺伝が考えられます。